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私を走らせるもの vol.3 北海道編(3)

私を走らせるもの vol.3 北海道編(3)

by touring_m@pp1e

更新日:2020年8月27日

思い出の風景、季節の味覚、そして本や映画、音楽などなど、あなたを旅へと誘うものは何ですか?

あの頃見た光景が忘れられなくて…。小説に出てきた風景を自分の目で見たくて…。この曲を聴くと無性に旅に出たくなってしまって…。あの人に逢いたくて…。など、時に切なく、時に衝動的に、私たちを旅へ駆り立てる「装置」があります。不思議なことに、ほかの人にとっては何でもないものが、自分にとってはとても大きな影響を与えることも少なくありません。そんな、「私を走らせるもの」について、ツーリングマップル著者陣に語っていただきます。

目次

~私を走らせる映画『彼のオートバイ 彼女の島』~ by 小原信好

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『彼のオートバイ 彼女の島』は1984年、私が19歳の時に公開された映画で、原作は片岡義男の小説。今やVシネマなどでの迫力ある演技が魅力の竹内力の映画デビュー作品。

当時はバイクはレプリカバイクブームの最中で、最新のメカニズムを搭載したバイクが続々と発売されていた時期。物語のメインバイクとして登場するのが「KAWASAKI 650RS-W3」、通称「W3」。冒頭、コウ(竹内力)がアパート前の狭いスペースで、W3をサイドスタンドを利用してターンさせ、軽く3度キックペダルを踏み込み、早朝だというのに爆音を響かせ走り出す(近所迷惑ですね、苦笑)。その後まだ薄暗い街中で、信号待ちの時にエンジンの鼓動を確かめる…そんなシーンが印象的であった。

旅の出発は早朝が似合う。そんなイメージを埋えつけられたのがこの時かもしれない。

コウは旅の途中でミーヨ(原田貴和子)と出会い、彼女に惹かれていく。ミーヨはW3に魅了され、バイクの免許を取得する。そして、物語は進んでいく。若い時は気がつかなったが、原田貴和子が日本的美人で、浴衣姿で盆踊りを踊る姿はたまらない。旅でそう楽しい出会いがあるものなのかと疑っていたが、実際にバイクに乗って、旅を始めると、奇跡的や必然的な出会いがいくつもある事を知った。

いかにも新人同士らしい演技や、ツッコミどころもいくつかあるが、バイク青春グラフティって感じの映画で、DVDを購入したきっかけで更に何度も観ることで、どんどん引き込まれていった。

「KAWASAKI W3」は、その頃から私にとっても憧れのバイクとなるが、個人的に複数台のバイク所有は無理なのと、1973年発売(当時の販売価格363,000円)でプレミア価格になっているため諦めていたのだが、つい2年前に、なんと嫁さんが購入する事に!嫁さんグッジョブ!!実際に乗ると、エンジンの鼓動感、排気音の美しさに魅了される。もちろんフォルムの雰囲気も最高である。どんな旅のシーンにもその佇まいが似合うのだ。※2019年度版「ツーリングマップル北海道」小冊子の旅写真にも登場している。

自分も年齢を重ね、体力が衰退しているのを感じ始めているので(運動不足が一番の原因であるが、苦笑)、排気量が大きくて、足つきが厳しいバイクは、今のうちに乗っておきたいと考えるように。今の自分の愛車は「BMW F700GS」であるが、もし、今度バイクを購入すると、何がいいか?そんな思いを持って、バイク雑誌をチェックしたり、出合うライダー達の愛車を見ていると、楽しくてワクワクしてくる。

この原稿を書きながら、また「彼のオートバイ 彼女の島」のDVDが観たくなった。そして、瀬戸内の島にも行きたくなった。DVDには、当初より15分程カットされてしまった故大林宣彦監督の撮影秘話インタビューなども収録されているので、そこのところもぜひ観て欲しい。映画から旅が始まるのもいいものだ。

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筆者:touring_m@pp1e

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