> ツーリングマップル2020年版 改訂のポイント 表紙撮影[9]北海道・ライダー編 by 清水聖児
ツーリングマップル2020年版 改訂のポイント 表紙撮影[9]北海道・ライダー編 by 清水聖児
表紙撮影にまつわる悲喜こもごも(編集部やデザイナーへの恨み節や皮肉も!?)を、各エリア著者に語っていただいたこのシリーズコラム。今回は北海道編でモデル役をしてもらっている編集プロダクション・フィネスの清水さんに、撮影時の様子を伺います。北海道版は、著者の小原さんがカメラマンになります。そのため、他エリアと違って表紙のライダーが著者ではないのです。
2020年版表紙撮影よもやま話:ライダー(モデル)編
北海道の表紙撮影で離島を訪れたのは、今回が初めてで、しかもそこは自分にとって30数年前に「苦い思い出」しかなかった礼文島である。
当時はソロツーリングで北海道の最北端を目指し、帰りに礼文島に渡って1泊したのだが……。ツーリングではやはりキャンプ泊がいいと強く思うようになったきっかけとなった島である。
さて、今回はそんな苦い思い出がすっかり上書きされてしまうほどに、
「礼文島いいじゃん!」
の連発だった。天気にも恵まれ、北海道とは思えないような美しい海景色を見ることができたし、「礼文林道」も走ることができた。そして泊まった宿「星観荘」もよかった…。
中でも一番の感動は、居酒屋で食べた夕食だ。
その居酒屋は、礼文空港の丘で「夕焼け待ち」をしていたときに居合
わせた写真愛好家の方に教えてもらった店。もちろんバイクだったので、食事だけということで席についた。
この居酒屋、特に定食メニューの類はなく、
「ある物で適当に作るけどそれでいいか」
と聞かれ、
「ハイ」
と答えたら、次から次へ料理が出てくる。
「刺し盛り」には八角やアワビやウニが。続いて八角のチャンチャン焼きなどなど。
「これで酒が飲めたらなぁ‥‥‥」
と思いつつも、小原氏と美味い美味いと食べていた。途中から気になっていたお会計も実に良心的でホッとしたのを覚えている。
わずか28時間程度の礼文島滞在だったが、とても中身の濃い時間だっ
た。
北海道の表紙撮影は、毎回ホッカイダーこと小原氏が、すべてルートや撮影スポットを代替も含めて考えてくれているので、自分としては安心して走っていられる。
今年(2021年版)の撮影地はどのエリアになるだろうか、今から楽しみである。
これまでの表紙(通常版)
最後に小原&清水コンビで撮った2014年版以降の表紙写真を振り返ってみましょう!
▲野鳥の楽園・濤沸湖畔(49D-5)
▲道道106号から望む利尻山(58A-5)
▲恵山(4D-5)
▲大雪高原旭丘付近(40 I-3)
▲旧・唐松(とうまつ)駅(32E-6)
▲足寄町営大規模草地育成牧場付近(35A-3)
▲美瑛町・新区画ダム付近(69D-3)
▲小原さん&清水さん(編集部撮影)
▲仲良しコンビ(笑)