> ツーリングマップル2020年版 改訂のポイント 表紙撮影[7]関東甲信越編 by 中村聡一郎
ツーリングマップル2020年版 改訂のポイント 表紙撮影[7]関東甲信越編 by 中村聡一郎
デザインを全面リニューアルした2020年版の表紙。しかしその主役がツーリングシーンを想起させる「写真」であることに変わりはありません。むしろ写真をより魅せるためのデザインにしたとも言えます。
その年の「顔」にもなる表紙写真撮影は、各エリア著者ライダー・カメラマンにとっても力の入るもの。天気が悪ければ天気が良い方に移動したり、ひたすら待ってみたり。翌日もう一度チャレンジしたり。苦労して撮って、会心の出来!と思った写真が結局使われなかったり・・・。様々なドラマがその裏にはあります。そんな、今年の表紙撮影にまつわるお話を、各エリア著者に語っていただきました。
2020年版表紙撮影よもやま話:関東甲信越編
2020年版の表紙撮影は、初日は奥多摩で半日。2日目・3日目は、天候の都合で日をあらためて、甲府盆地~ビーナスライン周辺へ足を運びました。
巣山カメラマンはバイク(SR400)で同行してくれました。
1日目
初日は八王子から武蔵五日市、青梅と進み、奥多摩へ。奥多摩周遊道路を往復して塩山へと抜ける行程でした。
▲武蔵五日市に来たら、横沢入は素通りできないですね。ふと寄りたくなる場所です
▲JR古里駅近くにある寸庭(すにわ)橋で、「多摩川の渓谷を入れた写真を」と思いましたが、意外と川が見えず…
▲奥多摩湖を眼下に望む「月夜見第二駐車場」で、「夏」をイメージしたワンカット。これ、表紙にいけるかなと思いましたが…
▲丹波山村のライダーズカフェ「丹波RIVER」
この日は午前中、夏空が広がる好天でしたが、昼ごろから雨が止まず。「柳沢峠を越えればもしかしたら…」、という願いも叶わず、塩山にて撮影終了。
2日目
日を改めて、甲府盆地スタートで仕切り直し。当初は東山フルーツラインへ行くつもりでしたが、南アルプスがきれいに見えていたのでルート変更となりました。
▲南アルプスに誘われるようにバイクを走らせます
▲リニアモーターカー試験走行の折り返し地点が見える花鳥山。展望所にはリニア走行位置のモニターがあります
▲ふるさと公園の古墳の上に上ると眼下には甲府盆地
▲「中野の棚田」で表紙カットを狙ったのですが、選ばれず。富士山も少し顔を出していたんですがねぇ…
▲夏とは思えないほど山がよく見えた一日でした。緑がまぶしい明野の水田地帯からの八ヶ岳。さぁ、バイクはいずこ?
▲鉢巻道路の北端から茅野へ抜ける道です。写真ではわかりにくいのですが、右手は牧草地。十年ぐらい前は未舗装でダートランが楽しかったなぁ
▲そしてR版の表紙です。こんな風景を見ながらカシャカシャと撮影されました
このあと、ビーナスラインで女神湖、白樺湖を巡って2日目は終了しました。
3日目
最終日は「早朝勝負!」とばかりに一路、霧ヶ峰高原へ。これが功を奏し、雲海こそ逃しましたが、通常版の表紙を飾るベストカットを収めることができました。
▲こちらが通常版表紙に選ばれたカット
▲撮影時、2019年のニッコウキスゲは開花が遅く、7月下旬でもまだきれいな花を咲かせていました
▲もう1時間ぐらい早ければ雲海が見られたかな?それでもこの絶景です。早起きは三文の得でした。こちらのSR400が巣山カメラマンの愛車。絵になるバイクですね
▲コロボックルヒュッテで朝のひととき。テラス席からの景観はいつ見てもすばらしいです
▲次の撮影ポイントを探してビーナスラインを北へ。三峰茶屋裏の展望台から雲の動向をチェック
▲「美しの塔」へ行く途中にポニー(だったかな?)とふれあう。これってポニッぷる?
▲午後からは、あちらこちらで雲がモクモク。雨雲を避けて、ビーナスライン周辺を右往左往…
▲当初は今回の撮影車両、KAWASAKIのW800 STREETなら、こういう「古い町並みが似合って良いかな」と思っていました。でも、ピッタリくる撮影場所が思い浮かばず…。精進しないとです。
▲渋いデザインが光るW800 STREET。合わせたウェアやバッグ類はラフ&ロード
暑さもさることながら、早朝は晴天に恵まれたけれど、午後からは不安定な空模様に翻弄された一日でした。
まとめ
本当は、奥多摩での画像を表紙にしたかった2020年版撮影。しかし、意外と撮影に好条件の場所が見つからず、苦労しました。
初日の午後、天気がもてば、訪れてみたい場所もあったのですが。
そのあたりは今年の表紙撮影でリベンジかな。