ツーリングマップル2020年版 改訂ポイント紹介 「拡大図の追加」
ツーリングマップル2020年版、改訂ポイント紹介記事。第2回目は「拡大図の追加」。こちら、今年は北海道・関東甲信越・中部北陸の3エリアに限られますが、「そもそも拡大図って必要なの?」というところも含め...
> ツーリングマップル2020年版 改訂ポイント紹介 「文字の拡大」
ツーリングマップル2020年版の発売開始日が決定しました。
今回の改訂ポイントでもっとも大きいのは、『文字の拡大』です。何がどれくらい大きくなったのか、「もっとも小さい文字が115%」とは?実際の誌面を見ながらご紹介しますよ!
ツーリングマップルの2020年版、改めてお伝えしておくと、2020年版は3月16日より、「順次」全国の書店、WEB書店などで発売開始です。注意していただきたいのは
★例年、発売直後は品切れする店舗が多いです!※実店舗・WEBいずれもです
★お店により、入荷時期が前後します!※人によっては”フラゲ”できることもあるかと思います(昔の「ジャンプの発売日」みたいなもんと思ってください)
というのを踏まえて、「春のツーリングシーズン開幕と同時に入手したい」と思っている方は
★店舗に入荷日を確認
★早めに予約注文を入れる
のがおすすめです。毎回、みなさんの「書店に行ったけどなかった・・・」というお声を聞きながら、辛いのですが、我々にはどうすることも出来ず。すみませんがよろしくお願いします。
前置きはこれくらいにして、本題に入りましょう!
「20年版では文字を拡大した!」とニュースリリースにも書きました。「もっとも小さい文字は115%に拡大」と。表紙にも文字が大きく見やすさUPと書かれています。で、まずはどれくらい何が変わったのか、というところを見ていただこうと思います。
※北海道版はもともとかなりでっか字なので、今回文字の拡大はしていません。そのかわり、「拡大図」を16図も新設しましたので、他エリアに負けない改訂具合になってますよ!それについては別記事で書きますのでお待ち下さいね!
こちらを御覧ください。
いかがでしょう・・・。(ドキドキ)
情報内容が変わっている部分もありますが、結構大きくなったと思います。一番目立つのは市町村名でしょうかね。
ぶっちゃけ、「ゴチャゴチャしたな」という意見もあると予想しています。でもあくまでこれは画像なので、本で見ると、もっと違和感なく見られると思います。大丈夫です!ご安心を。(慣れもあると思います)
もうちょっとクローズアップしてみましょうか。
これ、左右見比べて見て下さい。結構全体的に大きくなってませんか。国道・県道番号、道路名(街道名はもともと大きいので変わってません)赤い観光施設名や大字町名、さきほど言った市町村名など、見やすくなっているんじゃないでしょうか。
ちなみにもともとある程度大きかった「コメント」は据え置きです。拡大していません。
さて、大きくなったけど、「もうちょっと…」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし紙地図というのは当然ながら、スペースが限られるので、文字を大きくすればその分情報量が減ります。そこが今回の改訂でものすごく悩んだところでした。
上司や周囲の編集者と20年版の仕様について議論していると、例えば
「ガッツリ大きくして大字は全部削除しちゃえば?」
「ゴルフ場、学校、病院とか、もう要らないのでは?要素ごと削っちゃえば?」
など、「情報をゴッソリ削除してもかまわないんじゃないか」的な意見も多々出ました。その根拠は「紙地図はすでに目的地に着くためのモノじゃないから」というもの。特に小縮尺の地図は、そういう傾向が強いですね。「プランニング」が現在の紙地図のメイン機能です。
う~む。。。確かにそういう側面もありますが、でもまだそこまで踏み込みたくはない!という思いもあります。例えば大字や学校、病院などの情報は、目的地に着くためだけでなく、「現地の様子を想像する」助けにもなります。「あ、ここに集落があるのかな?」と推測する目安になるんです。それにゴルフ場だって、意外と道中の目印になりますし。
そもそも、ツーリングマップルだけを持ってツーリングを楽しんでくれる人をもっと増やしたい。時にはナビから解放されたい人だっているだろうし、そういう楽しみを広めなきゃ、ツーリングマップルなんていずれなくなっちゃうよ…(-᷅_-᷄๑)
と、あーでもないこーでもないと悩みながら、地図の入力スタッフさんにパイロットを上げてもらい、さらに彼らと意見を出し合いながら、なんとか、
・情報量の削減を抑えつつ
・なるべくゴチャゴチャさせずに
・文字を大きくする
という作業を進めました。
そうして出来上がった図面は、結構ギリギリまで調整が入りましたが、本当によくできたなぁ~と思える見栄えです!入力スタッフさんたち本当によくやってくれました。
さてさて、「情報量の削減を抑えつつ」と言っても、どうしても削らなければいけない部分はあります。そこも正直にお見せします。先ほどの図で見てみましょう。
例えば町村名についていた「郡名」は、今回から削除してしまっています。個人的には問題ないと思っていますが、重要と思う方も中にはいることでしょう。郡名にも案外、市町村合併の歴史とか、行政同士のつながりとか、そういう背景を知るヒントがあったりしますからね。でも少しでも地図のゴチャ感を抑えるため、削除しています。ごめんなさい。
ちなみに、「ローマ字の読み」も削除していいんじゃないか?という意見もけっこう出ましたが、これは残しました。だって、読み方が分からない市町村名って案外多いし、分からないままとりあえず勝手な読み方してるのって何かモヤモヤしますから。
それから、ここでは高校名を割愛していますね。これも本当は残したいところですが、断腸の思いで無くしています。
ただ、学校も含め、ほとんどの要素は一律で非表示にしているわけではなく、適宜判断して、残すか、消すかの対応をしています。これは地図の扱いに慣れた入力者だからできることですね。なかなか難しいことです。
今回の改訂では、以上のような地図面の変更をしています。本当はもっともっと、沢山改善したい点があるのですが、1年で全部やりきることは出来ませんし、ユーザーが置いてけぼりになるような急激な変化はしたくないなと思っています。
20年版が出来たばかりですが、すでに21年版のことも考え始めています。良ければ、みなさんのご意見もくださいね。参考にさせていただきますので!
ぜひぜひ、新しい20年版を使ってみてください!
それでは!