> ツーリング前に知っておきたい!「あの映画・小説はココで生まれた」vol.8
ツーリング前に知っておきたい!「あの映画・小説はココで生まれた」vol.8
漫画やアニメ、映画やドラマ、小説、歴史的事件などの舞台を旅する「聖地巡礼」がメジャーになってきた昨今。物語の舞台になった場所は日本中にたくさんありますが、案外、そのことを知らずにツーリングで訪れて満足していることも多いものです。
せっかく行くなら、その土地にちなんだ作品を鑑賞してから行ったほうが、絶対に楽しめますよね!そんな作品と土地について、『関西』担当著者の滝野沢優子さんから紹介していもらいます!気になった作品を見て、その場所を訪れてみましょう!
第8回「屋根をかける人」の舞台=近江八幡
琵琶湖の東岸に位置する近江八幡。
▲近江八幡の風物詩「水郷巡り」
豊臣秀次が築いた城下町であり、近江商人発祥の地として知られて
最近では、近江八幡といえば「
近年は近江八幡市郊外にメインショップ「ラ・コリーナ」
近江八幡が、同じ湖東の城下町である彦根、長浜と比べてなんとな
▲ヴォーリズ像
ウイリアム・メレル・ヴォーリズは1880年(明治13年)、ア
▲近江兄弟社:当初メンソレータムを販売していたが、紆余曲折あり現在「メンソレータム」関連商品はロート製薬が販売、近江兄弟社は「メンターム」ブランドで商品展開をしている
1919年に華族の女性・一柳満喜子と結婚、太平洋戦争勃発直前
ヴォーリズが造った建築物は、シンプルながら洗練されたデザイン
▲旧八幡郵便局:1921年(大正10年)の建築。使われなくなり空き家として放置されていたが、まちづくり団体「一粒の会」が保存再生に取り組み、現在は一般開放されている。
▲ハイド記念館(ヴォーリズ学園旧幼稚園舎):2003年まで幼稚園の園舎として使用されていた。一般開放されている。
というように、ヴォーリズは近江八幡に大いに貢献したことから、
そんなヴォーリズの日本における半生を(フィクションとして)まとめたのが、2016年刊行
今まで、断片的な知識しかなかったヴォーリズの生涯と、近江八幡
あくまでフィクションとのことなので、事実とは違うのかもしれませんが、昭和天皇と京都御所で
今回、ヴォーリズと近江八幡のことを書こうと決めたものの、そう
これだけの功績がある人だから、もっと話題になってもいいはずな
ついでですが、近江八幡は「飛び出し坊や」の宝庫でもあるんです
▲水郷めぐりの船頭さん(?)坊や
▲丁稚坊や
▲近江兄弟社のメンターム坊や
学生服を着ていたり、白衣姿でメンソレータムを持っていたり