ツーリングマップルWEBツーリングライフをもっとオモシロくする、情報・交流サイト

 >  > ツーリング前に知っておきたい!「あの映画・小説はココで生まれた」vol.7

ツーリング前に知っておきたい!「あの映画・小説はココで生まれた」vol.7

ツーリング前に知っておきたい!「あの映画・小説はココで生まれた」vol.7

by touring_m@pp1e

更新日:2020年1月22日

漫画やアニメ、映画やドラマ、小説、歴史的事件などの舞台を旅する「聖地巡礼」がメジャーになってきた昨今。物語の舞台になった場所は日本中にたくさんありますが、案外、そのことを知らずにツーリングで訪れて満足していることも多いものです。
せっかく行くなら、その土地にちなんだ作品を鑑賞してから行ったほうが、絶対に楽しめますよね!そんな作品と土地について、『関西』担当著者の滝野沢優子さんから紹介していもらいます!気になった作品を見て、その場所を訪れてみましょう!

第7回 「真田丸(2016年)」・「高野山の案内犬ゴン」の舞台=和歌山県九度山町

九度山町

弘法大師空海が開いた真言宗の総本山・高野山。比叡山と並ぶ日本仏教の聖地です。1000m級の峰に囲まれた、標高800mの山上台地に117もの寺院が集まっています。山域全体に凛とした空気が漂い、特に空海が眠る奥の院へ続く2kmほどの参道は、鬱蒼とした杉の巨木が並ぶ霊域になっていて、歴史上高名な人物のお墓もたくさん並んでいます。

 

その高野山の入口、紀の川沿いに位置するのが、九度山町。

高野山に比べると知名度が段違いに低いので、一般の観光客にはスルーされてしまいがちですが、「女人高野」と呼ばれる「慈尊院」があるほか、関ケ原の戦いで敗れた真田昌幸・幸村親子が10年以上も隠棲していた地でもあることはあまり知られてないようです。NHK大河ドラマ「真田丸」でも取り上げられ、ロケ地になったおかげで少しは注目されていますが、地味な隠棲生活で武士としては活躍しなかったためか、本拠地の信州・上田に比べると、やっぱりインパクトが弱いかな、というのが私の正直な感想です。スミマセ~ン。

ところで、ドラマ「真田丸」、かなりよかったですね。特にオープニングが素晴らしかったし、真田昌幸役の草刈正雄もGOOD。草刈正雄といえば、映画「汚れた英雄」(1982年)。当時No.1の、今でいうイケメン俳優がロードレーサー役を演じたことと、レースシーンのスタントがロードレース界のプリンス・平忠彦だったことで、特にバイク乗りの間では話題になりました。平さんも、そのまま主役になってもいいくらいのイケメンだったんですよ~!キャー!キャー!はっ!思わず脱線しちゃいました。スミマセン。

そうそう、九度山は「柿」の名産地で、九度山柿といえば高級ブランドだということも、オマケで付け加えておきます。

 

別名「女人高野」と言われる「慈尊院」

そんな九度山町の見どころの中で、私のイチオシは先ほども出た「女人高野」と呼ばれる「慈尊院」。「女人禁制」だった高野山には行けない空海の母が住んでいて、空海が月に9度、高野山からここまで母に会いに来ていたことから地名が付いたと言われています。空海の母の御廟があるためか、現在も女性の参拝客が多く、安産、授乳、乳がん平癒などを願って乳房型の絵馬がたくさん奉納されています。

また、ここは高野山への参詣道・「町石道」のスタート地点でもあり、高野山同様に世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部になっているなど、歴史的にも由緒ある重要なお寺なのですが、私のような犬好き人間にとって、「慈尊院」といえば、なにはともあれ高野山案内犬「ゴン」です。

高野山案内犬「ゴン」

「ゴン」は1988年頃から慈尊院周辺に住み着いていた白い野良犬で、紀州犬と柴犬の雑種のオス。いつのまにか九度山駅に降り立った参詣者を慈尊院へ案内するようになり、そのうち慈尊院をねぐらにして、朝、ここを発って高野山まで20キロ以上もの町石道を参詣者と一緒に登り、夜は慈尊院に戻るという生活をするようになったそうです。約1200年前、弘法大師の時代にも高野山の案内犬がいたようで、ゴンはその生まれ変わりだとか、お大師さんの犬などと言われて親しまれました。

そういえば、私も2001年に犬と一緒に歩いて四国88ケ所を巡ったときに、11番札所から12番札所までの11キロほどの山道を、先導してくれた犬がいました。

(参考記事「ぽこけん:四国八十八か所犬連巡礼」)

あの犬も、お大師様の犬だったのかもしれません。

2002年6月5日、「ゴン」は老衰で亡くなりましたが(27歳だったとか!)、参詣者から愛されていたゴンを悼み、境内にある弘法大師像の横にゴンの石像が造られました。

私がこの話を知ったのは2006年。その年の取材で初めて慈尊院を訪れたので「ゴン」には会えなかったけれど、そのときはカイくんという、やはり白い大きな犬がいました。ご時世もあって放し飼いではなかったし、高野山に案内してくれるわけでもないのですが、ゴンが亡くなる2年前の、やはり同じ6月5日にこのお寺にやってきたそうです。偶然なのか、空海の母の命日も6月5日なので、この日は慈尊院にとって特別な日になっています。

「ゴン」の話は、絵本「高野山の案内犬ゴン」(関朝之著・ハート出版)に詳しく描かれています。以前、2014年の完成を目指して映画化されることが決まったという記事を見たのですが、その後それらしきものが見当たらず、どうなったのでしょう・・・?

 

関連リンク

■慈尊院
http://c.bme.jp/35/3/22348/616908

■絵本「高野山の案内犬ゴン」映画化についてのニュース
http://c.bme.jp/35/3/22349/616908

筆者:touring_m@pp1e

エリア

 > 

この記事に関連するタグ

×